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生徒会のお仕事

	「はい、みんなー！　シルブプレー！」
	「なんなのだ、あっちゃ……じゃなく杏子。いきなり皆を呼び出して？」
	「みんなはいいよ。ボクなんか繚乱から呼び出されたんだから」
	「それでもやってくるんだから、偉いよね円は」
	「まーねー。なにより理事長命令でもあったし」
	「……まぁ、命令だなんてそんな。これこそ本当に『お願い』ですのに」
	「そそそ、そういえば鷺ノ宮先輩は繚乱学園の理事長でもあるのですよ」
	「紬先輩根回しありがとうございます。……後で、けーさんの手作りケーキをお持ちしますね」
	「ええ。楽しみにしてますわね」
	「ちょっと待て杏子！　あなた私をダシに使ったの！？」
	「そんな『出汁に漬かった』なんて、けーさんのエキスが出てる感じがして、えっちぃねぇ」
	「ったぁ！！」
	「ばばば、馬鹿な事をいうんじゃない、あっちゃん！！」
	「あはは。暫く離れていたけど、相変わらずだねこの２人は」
	「って、２人といえば。あとの２人はどうしたの？」
	「１人は……いつものように、夢の世界にいっているみたいだよ」
	「くーくー……ぅう～、そんなに飴さん食べられないよぉ～」
	「まぁ、なんてベタな寝言を」
	「ことちゃんらしいって言えばらしいけど。えっとそれでもう１人、さっちゃんは？」
	「お姉ちゃんは……あそこなのですよ」
	「…………」
	「おーい、なにしてるんだぁ、さつきぃ！？　みんな集まってるんだぞ」
	「…………」
	「どうやらこちらの声は聞こえてないようだな。彼女の絵を描く時の集中力は凄いな」
	「そうだけどさ。みんな集まってるんだから、もっとこう……ねぇ？」
	「みんな相変わらずだけど、安心したよ。ボクが知ってるままのみんなで」
	「ええっと、それで？　みんなを呼んでまでどうしたんですか？　また合宿でもするの？」
	「そういえば呼ばれはしたけど、なんで集まるのか聞いてなかったよ」
	「あっちゃん……あなたちゃんと伝えてなかったの？　大体あなたはいつもいつも段取りが……」
	「あーあー！　小言はあとでいいって！」
	「ふふ、ごめんなさいね、立花さん。私の方から集まりの内容はナイショにして欲しいとお願いしてましたの」
	「紬さんがですか？　……って、なんですかこれは！？」
	「わわっ！　いつの間にか部室にテーブルやティーセットが運び込まれているのですよ！？」
	「ホントだ。これって、演劇の舞台の入れ替えよりも早いかも……これが鷺ノ宮の力？」
	「あ、それあたしが描いた絵だから」
	「そんな訳は無いだろ……いや、杏子ならあり得るのか」
	「いいえ、これはれっきとした本物ですわ。ささ皆さんもテーブルに着いてくださいな」
	「えっと、それじゃ失礼しま……あれ、何か垂れ幕があるね」
	「ん～っと、なになに……？」
	「『アクロウム・エチュード Canvas4　第２回キャラクター人気投票結果発表会』だ！」
	「ああ。２月４日から２８日まで投票していたアレかぁ……そっか、結果出たんだね」
	「あ、もしかしてこの集まりは……」
	「ええ。結果が出ましたので、発表を兼ねてみなさんでお茶会をと思いまして。私なりのサプライズですわ」
	「…………」
	「穂高先輩どしたですか？　座らないのですか？」
	「いや。あはは……ここに座るって事は結果を聞かなきゃいけないんだなーって思ってね」
	「？」
	「あーあー、そっかそっか。そういうことね」
	「な、なんだよ？　なにか言いたい事でもあるの！？」
	「ん～？　なんでもないでありんすよ。それともなにか思うところでもあるのかな？」
	「っく！」
	「はわっ！　穂高先輩、ととととりあえず紅茶を頂いて心を落ち着けるですよ～」
	「うー、ぅん。ありがとね、みつばちゃん。頂きます鷺ノ宮先輩」
	「はい、召し上がれ。それではそろそろ始めましょうか、東雲さん」
	「そうですね。でもちょーっとだけ待ってくださいね」
	「ホラ、２人とも。紬先輩がせっかく準備までしてくれてるんだから、ちゃっちゃと席につきな！」
	「んんぅ～。なんだかいい香りがしてきたよ～」
	「あれ？　ここどこ？　あ、円ちゃんも居る？　どうしたの？」
	「はいはい。それはいいから、早くヨダレ拭いて席につきな。紬先輩の紅茶が待ってるよ」
	「ほーい。あ、鷺ノ宮先輩、私の紅茶にはジャムを入れてくださーい」」
	「ほぅら、さつき！　絵を描くのもいいけど、今はみんなで結果発表を見るんだから、とっとと着く！」
	「そう、だね。……私の出番は、直ぐ……だから」
	「そ、それはどういう言いまわしなのかな、さつきちゃん？」
	「？　その、ままの……意味」
	「フカーーーーーーーーーっ！！」
	「わわっ！　蘭ちゃんが今まで見た事も無いくらいに暴れ始めたよ！　あ、飴さん舐める？」
	「わ、私のチョコを食べるか？　甘いものは心を落ち着かせられるぞ？」
	「どどどどどどどど同情しないで！」
	「それじゃ、ボクがことちゃんの飴と珪先輩のチョコを、蘭のカップに入れといてあげるね」
	「おおっ！　それは新しいメニューですか？　あとでみつばも飲んでみたいのですよ」
	「………………」
	「ええっと、このようないつもの面々ですが、２５日間に渡る人気投票に多くの投票とコメントを頂きました事、改めてお礼申し上げます」
	「それでは投票結果画面でお会いしましょう」
	「脱ぐか？　脱げばいいのか！？」