【スタッフのよもやまばなし】
今回も残念ながらトップ3に入れなかったさゆりですが、彼女がなぜ男嫌いになったのか、この辺りが確か本編では語られていなかったですね。ちょっと長くなりますがその辺を。
さゆりは美形に生まれ、幼い頃から「可愛い可愛い」ともてはやされて育ち、綺麗なもの、可愛いものが好きになりました。また可愛さで優遇されることも多かったので、妬まれる事も多く、妬む側の心の醜さを知ることにもなりました。そして自分は、性格も綺麗で誠実になろうと目指し、その結果、正義感が強くなり軽い潔癖症になったわけです。おかげで子供の頃の、ワンパクで自分勝手な男子は嫌悪の対象となっていきます。本人が初恋と思っていた憧れの対象はご存じの通り男装の麗人なので、現実の男子との落差に、男性の必要性を感じなくなっていきました。
幸か不幸か中学から女子校を進み続け、男性に対する免疫は養われません。そんな男子禁制で恋愛の機会にも恵まれないさゆりの学生時代は、憧れの男装の麗人の影響で入った演劇部がさゆりに向いていたのか、意外なほどに順風満帆で、女友達にも恵まれ「やっぱ女の子っていいな」と偏った彼女の価値観はさらに固まっていきます。また女友達の恋愛話等で、聞きかじり程度に男性の知識を付けはしますが、当の本人は美人なので、どうしても下心丸見えのナンパに多く遭遇することとなり、潔癖で正義漢が強いさゆりとはかみ合うわけもなく「Hで、品が無くて、図々しい。やっぱり男なんて」となってしまったわけです。社会に出て、どうしても男性と共生しなくてならなくなり、最低限の丸さは身につけますが、その根幹は揺るぎません。
そんなさゆりでしたが、太一がPiaにやってきて、自分には出来ない男性ならではの能力と正義をたたみ掛けられるように見せつけられ、強固だった彼女の根幹は見事に砕かれてしまったというわけです。
本当に長くなってしまいました。ごめんなさい。
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