和希は代々続く、小さいながらも美味しいパンを作ることで評判のパン屋さんの一人息子。毎日パンの香りに包まれ、おもちゃ代わりに調理器具をいじって育った和希は、自然にパン作りの腕を伸ばしていきました。今ではパン屋の後継ぎとして期待されています。

そんなある日、和希の両親が旅行に行くことになり、和希は留守の間の店を任されることになりました。
しかし、お店は和希と両親がいてやっと回せるほど人気の店。そんなお店を和希一人ではとてもやっていけません。
しかし幸いなことに、昔からお店の手伝いをしてくれていて、今ではお店のアルバイトをしている幼馴染みのみのりと、たまたま和希の家にやってきていた従妹の麦穂が手伝ってくれることになりました。しかし歌にもあるように、朝から早く忙しいお店を回すために、彼女たちと一つ屋根の下で暮らすことになってしまいました。
そうして両親が旅立ち、始まった三人でのパン屋の生活。慣れない仕事をこなし、一日一日を過ごすだけでも精一杯な和希やみのり、麦穂。
時には大変な事も、時には失敗も、でも、時には嬉しいことも‥‥‥
そうして一緒に仕事を、生活をしていく中で、三人はお互いの存在を意識していきます。そこには秘めていた想い、新しく感じ始めた気持ちも溢れて‥‥‥