撫子学園の正面玄関。奥に見えるのは、改築された校舎である。

言わずと知れた、学園中の教職員が集う場所。体育教師である霧の他、全教員の机があるが、その状態は教師によって千差万別。きちんと整頓されている物から、散らかり放題まで、持ち主の性格が表れている。５年前とは教員の顔ぶれもガラリと変わったが、それでも好んで行きたがる学園生は多くないらしい。そして、何故か主人公も近寄りたがらない。

主人公の仕事場、その１。美術の授業はもちろんのこと、放課後には美術部の活動場所としても使われる。芸術方面、特に絵画に力を入れている撫子学園にとっては、もっとも重要な施設の１つと言えるかもしれない。

主人公の仕事場その２、兼、居室。学園内で主人公のデスクがある場所は２箇所。１つは職員室で、もう１つがこの美術準備室だ。美術の授業に必要な道具や資料の他、教師生活を円満にするアイテム等も備えているらしい。主人公は、授業以外の書類整理などの業務をここで行っている。学園内でもっとも滞在時間の長い場所となっている。

バスケットのフルコートを２面持つ体育館。大きさこそ、そこそこのものでしかないが、設備は撫子らしく立派な物が用意されている。各種スポーツに必要な器具道具はもちろんのこと、全自動の照明や空調をも備え、あらゆる学校行事に対応できるようになっている。イベントの多い撫子学園ならでは、と言えよう。放課後には霧率いる女子バスケ部に支配されてしまうが。

文武両道をモットーとする撫子では、武道も盛んなスポーツの１つ。柔道、剣道‥‥様々な部活の中でも、撫子では長刀部の人気が高い。それも、部員数が多いのではなく、ギャラリーの数において。たまに行われる美人理事長のコーチが目当てらしいが‥‥？

増設された施設の中で、もっとも立派なものがこの図書館だ。学園の設備とは思えない蔵書数（十数万冊だとか）に、広々とした閲覧室。空調も行き届いていて、ゆったりとした気分で読書や勉学に打ち込める。ただし、あまりにゆったりしすぎて、うっかり眠ったりする学園生も多そうだ。

この学食も、理事長が変わって改装された施設の１つ。成長期にある学園生たちの健康を考え抜かれたメニューは、栄養面だけでなく味でも一級品。もはや『学食』とは呼べないほどの物だとか。十分な数の席が用意されているにも関わらずの混雑ぶりからも、そのことが窺える。学園から弁当持参の生徒を一掃することが、責任者の野望らしい。

５年前とはややレイアウトが変わった、学園の屋上。手入れの行き届いた観葉植物が植えられているが、実は、花壇には季節ごとのテーマがあるとかないとか。学園生たちの憩いの場となっていて、天気の良い日の昼休みには、弁当を広げる姿がよく見かけられる。もっとも冬の間はその数も少なく、まして放課後に訪れる人間はまずいない。