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あらすじ

主人公・久永永遠(ひさなが・とわ)は、私立天仁学園に通う2年生。
オカルト関連の話題が好きなことを除けば、ごくごく普通の学生……だった。

ある日、夜道を歩いていた永遠は異様な現場に遭遇してしまう。
ヴァンパイアと呼ばれる者たちの争い。
その場にただの人間である永遠は無力だった。
ヴァンパイアに呪いをかけられ死にかける永遠。

永遠はもうひとりのヴァンパイアである、フランチェスカ・バートリに助けられ、一命を取り留める。しかし、その代償として永遠はヴァンパイアになってしまった。その名の通り永遠の命を手に入れてしまった永遠は、ヴァンパイアである自分を激しく嫌悪し、人間に戻ることを強く願うのだった。
果たして永遠は人間に戻ることができるのか。

舞台

宮之鶴市(みやのつるし)

総人口約13万人程度の市。
都心からは少し離れているが、開発は進んでおり休日はたくさんの人で賑わう。しかし、少し駅前から離れると閑静な住宅街が並び、住みたい街ランキングでは毎回、上位にくる。個性豊かなものとして、ガイドブックで紹介されることのある商店、飲食店が数多く営まれているのも魅力のひとつである。

私立天仁学園(しりつてんじんがくえん)

私立学園。男女共学。
歴史を受け継ぐ伝統校であり、進学校・難関校のひとつ。1クラス約30名でA~Eクラスまであり、全学生は約450名。学園入口から正門まで続くケヤキ並木が有名である。国際色豊かで自由な校風、徹底した少人数教育が特徴。