キンコーンカーンコーン……
今日も1日の終わりを告げるチャイムが鳴る。
夏休みに入って数日。彼は何をしているのだろう。
夏期講習にも顔を出さないし、1週間も体を重ねていない。
体が寂しくなる。
夜、彼を思いだして目が覚める。
欲しい……彼が欲しい。
でも、彼と顔を合わせないようになって、良く考える事がある。
私は本当に彼の体だけを求めているのだろうか……
この心のモヤモヤは他に違う何かがあるんじゃないだろうか……
彼に抱かれていないととても不安になる。
彼のぬくもりを思い出すと、授業中でも体が反応をしてしまう。
会いたい。そして彼のモノが欲しい。
この心のモヤモヤを取って欲しい……
でも、彼の部屋に行っても追い返されるだろう。
それなら、いっその事……

ポケットの中でカチャリと鍵がなる。
明日彼を学校に呼び出そう。
名目は夏期講習で良い……
そして、話をしよう。
一緒に暮らそうと……

また、体が反応をする。
体の奧から彼を求める液が滴り落ちてくる。

あぁ、ダメ……欲しくてたまらない。

夕日に染まる教室。
そこで動くひとつの影。
まるで、今後の彼女の生活を表すように、くちゅくちゅと淫靡な音が響き続けた。


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