陽菜:「ね……大翔……」
大翔:「う、うん……」
陽菜:「緊張、してる……?」
大翔:「うん……」
いまさらカッコつけても仕方がないので、素直に頷く。
陽菜:「あたしも……」
普段、ほとんど見たことのない、少し怯えたような陽菜の表情。
そんな陽菜が可愛くて……守りたくて……独占したい。
だから、俺も覚悟を決める。
大翔:「………………」
陽菜:「あ……」
無言で陽菜のオフショルダーのすそに、手をかける。
大翔:「背中、上げて」
陽菜:「う、うん……」